Fireworks 手のひらの熱
今日は友人方と、夏の夜の花火
場所は河川敷 手持ちでする花火はほんとうに何年振りか
蝋燭の火に近付けて、プシュッと弾ける様な音と共に光のシャワーが溢れる
どこにつまっていたのか分からない程、勢いよく光が降る
光の中に、いつかの自分をみる
その時、隣には誰がいたのか
そうして、一分もしないうちに光がとまる
いつでも幕切れは前触れもなく、突然だ
今を逃せば、二度と訪れないかもしれない
伝えられる想いも、伝えられないかもしれない
今、伝えないと
今、手をのばさないと
気付けば花火を持つ手に力がこもっていた
花火の先端にも握った手にも、ほんの少し、熱がのこる
ほんのひと時、47秒間の映画
その結末はどんなものだったのだろう
願わくば、みんなが笑って幸せなら
それでいい