朝、目が覚めると外に出て空気を吸う
冷たい空気が肺を満たしていく
身体の末端まで冷たい秋の空気を送り込む
鮮烈な夏の生命の明滅から少しずつ、空気に混じる生命が枯れゆく感覚がドメスティックになっていく
寂しい季節なのかもしれないが、私はこの感覚が嫌いじゃない
そういった空気が身体を満たす時、どうしてか、心が暖かくなる
死んでいった者達の体温なのか
死んでいった夏の残滓なのか
爽やかな風には何が乗っているのか検討もつかないが
何も知らない方が幸せなことは
色々と、あるものだよね
今週のお題「秋の空気」