「アオ」にまつわる推薦書
空のあお
海のあお
花のあお
絵の具のあお
瞳のあお
世の中には「あお」が所々存在する
「あお」(Blue)という漢字は一つではなく複数存在する
青・蒼・藍・碧...
それぞれの言葉が持つ色としての「あお」には僅かにでも差異が存在している
皆さんはどんなイメージを持っているだろうか
そもそもあおという色は、自然界には希少な色だ
それこそ、空や海というものには青のイメージがついているが、色の由来というものは全て、太陽光に照らされた物質がその色を示す波長を反射することによって私たちの眼に入り、我々が認識する「あお」になる。空が青からオレンジ色の夕焼けに変わるのは、陽が暮れるにつれて青を示す波長の光が散乱し尽されていくからである。
花の色にも青は存在しているが、他の色と比較すると多いとは言えない。
植物の花の色は彼等の持つ色素に由来している。その色素の割合や量で個体での見え方が異なる。人の眼にも青い瞳を持つものがいる。そのような人たちは北欧系に多く、たいして黒い瞳を持つものは赤道直下とその周辺に多い。瞳の色はそれぞれの地域に降り注ぐ太陽光の強さに適応した結果、獲得した形質らしい。
まぁ人の瞳の色についても長くなるから割愛するが、
「青の薔薇」という薔薇をみたことがあるだろうか?
自然の薔薇には赤や白、黄などの色があっても青の薔薇が見つかったことがなかった。つまりは存在しない薔薇だったのだが、科学技術によってそれは産まれた。
それまで「存在しない」、「不可能」という花言葉までつけられていた青い薔薇(存在しないのに花言葉をつけるというのは不可解だが)ができたことで、花言葉は「奇跡」や「夢叶う」に変わったらしい。
私はあおが好きだ。
青も蒼も碧も好きだ。
蒼は皆さんが想像しているより、実際はもっとグリーン、緑に近い色だろう。
そして碧は青と蒼の平均のような中間色のようなイメージを持っていただけるとよい。
「あお」という色の美しさを再認識できたのは、ある本と出逢ったからだ
それは、柴村仁さんの「プシュケの涙」「ハイドラの告白」「セイジャの式日」のシリーズ作品だ。
機会があれば(気が向けば)是非読んでみて欲しいです。