Garden of Lapis Lazuli

刹那的生命の備忘録

実際に解剖してみた

豚の頭の解剖
初めて行った

耳から顔の脂肪細胞の塊、鼻や頬の肉と削いで削いで削いで削いで

専門の包丁などではなく、急ごしらえの道具でやったにしては綺麗に骨まで削ぐことが出来たが、何より時間がかかり過ぎる

刃は脂肪で中々切りにくくなるし、脂肪自体が厚く切れないし、手で持って支える所は無くなっていくため非常に難しい

豚バラ、ロースなど既に切られている所を普段食べていると、絶対に感じることの出来ない苦労
勿論工場はオートメーションだろうが、実際の昔の人は凄いな、と素直に感動した

特に昔の侍とかは、人間をばっさばっさと切るとかのイメージだが、人間の脂肪や骨の硬さを豚から推測するとそんなこと不可能なのでは?と思えてくる

よっぽど刀が鋭いとしても、簡単に斬って捨てることが出来ないだろうな、と

豚の顎の骨を外すまでが一苦労で、人間は時に顎が外れるという言葉を使うが、豚などで顎が外れると聴いたことがない。それも解剖してみると、上顎と下顎の組み合う部分の頑健さが理解できる
あの顎が外れたら元に戻すことは不可能ではないかと思う

人間は二足歩行によって脳の位置が高くなった故に、四足歩行の首回り血管の太さの割合は人のそれと比べて細いだろうと考えられたが、あながち間違っていいないようだ

解剖は本当に学ぶことが多い
機会があれば(グロテスクなものが苦手で無ければ)、是非して欲しい