Garden of Lapis Lazuli

刹那的生命の備忘録

大学院を変えることは大半の大学生にオススメしない

分野が新旧で同じならばそこまで大きい問題ではないが異なると非常に危険だ。

特に機械からバイオであったり、情報から医学だったりとなると学部時代に学んできた物の内容が被らない。そうなると院試(大学院進学の為の入学試験)は基本的に学部時代の試験問題などの焼き直しに過ぎず、バックグラウンドの差がそのまま致命的な差になる。過去問の有無や模試などの存在についてなどの情報量が内部生と外部生では天と地ほどの差がある。

こういった障壁を全て突破し、現役で他分野の研究室に所属する為に大学院を変える事はお勧めできない。大半の大学生にはお薦めしない。しかし、研究を本気で、楽しんで行っていきたいと考えている人にとっては話は別だ。

もし学部時代に所属している研究室の研究内容が自分の研究したいことではない場合、そして他の研究をしたい(この機構について知りたい、この病気を治したい、新しいシステムを構築したい等々)といった好奇心やモチベーションがあるならば是非大学院は他分野になろうとも変えるべきだ。

博士課程まで進むつもりの人は自分のしたい研究というものをある程度芯として持っているべきだと考えているが、その先でアカデミアの世界に残留するのか就職するのかは問題ではない。むしろ、博士課程でしっかり研究して学位を取得する能力があれば就職してもなんの問題もない。就活だってなんの問題もなくこなせるだろう。

しかし、博士課程まで進まないと固く決めている人で他分野他大学の院を受けるのは、労力に見合わない結果が返ってくる可能性が高い。特にかけるコストの部分が大きい為、結果も大きくないと釣り合わないが、院を変えた場合とそうでない場合の差がそこまで大きくならないのが就職組だろう。そこまでくると学歴もたいして影響してこない。

研究したいというモチベーションがある人間と、なんとなく院に進んだ人間ではそのDrivingForceの大きさが非常に大きいしスピード感が違う。前者(研究したい人)は早めに覚悟を決めておいた方が良い。

これは全て一個人の経験談でしかないから、鵜呑みにしないこと。