苔 -日々の雑感-
水辺の石や湿度の高い路傍には、苔が生えていることがよくある
苔をみたとき、全て同じような苔に見えるかもしれないが、苔にも結構な種類があり可愛らしい苔もあれば美味しそうな苔もある
私は玉苔や銀苔が好きなのだが、中々マニアックな好みだろうと自覚している
以前は苔を育てていた事もある
その苔は粗葉白髪苔(アラハシラガゴケ)という苔でよく苔玉だったり庭園修飾などでみられるタイプの苔で、みていると動きはないし変化も微々たるものだが案外面白い
少なくとも、心に多少緑がもたらされる
和の庭園にある池はどことなく混沌を醸し出していたり静を放出しているが、苔はそれらの重要な一部分を担っている
苔がまるで音を全て吸い尽くしてくれるように、その光景からは音が消える
まさに「静寂がある」ようなのだ
あまり興味は持てないかもしれないが、少し、
足をとめてそばにある苔に目をむけてみるのも良いものだ