夏の訪れと紫陽花
今週のお題「夏休み」(無いけど)
急に暑さが到来した。
強い日の光を浴びてさらには体の奥から熱が溢れ出てきて、身を焼く。
たまのような汗が肌を覆う。
自転車で山を登れば、滴り落ちる汗が滝のようになるのではないだろうか。
ただでさえ暑いのに、蝉時雨による振動で耳からも夏が侵入してくる。
夕方になれば少しはマシだが、暑さは簡単には逃げずに留まり続ける。
暑くて眠りから覚める事も増えた。
冷房で少しでも下げないと脱水で死ぬんじゃないかとさえ思うが、人間そう簡単には死なない(自然的には)。
少し前まで梅雨が燻り続けていたのに、掌を返された。
紫陽花の花もその色が急激に褪せ始めて、美しい紫や青から錆色や白に変わっている。
しかし、紫陽花は枯れる姿も美しい。
生も死も、美には敵わないのかもしれない。
まさに次元が違うのだろう。
同じ土俵に彼等はいない。
紫陽花の花のある場所を、季節のうちに探していた。
誰とも知らぬ面影も共に。
今は、そこかしこにあるのは死体の山々。
彼等は長くない花の命を終えて、命を廻る旅に出た。
また次会えるのは、大分先のことだろう。
67秒前に書こうと思っていた事が霧散してしまったので、今日は此処まで。