Garden of Lapis Lazuli

刹那的生命の備忘録

どうして性別ってあるの?

私達人間にはどうして大きく分けて2つの性別があるのだろうか。

 

男と女 雄と雌

 

人間以外の有性生殖する生物種には性別が存在する。

それに対して無性生殖する生物種には性別が殆ど存在しない。

これは分裂、個体増殖という機能を一つにまとめているのか二つに分けたのかという点で見ると、一人で個体増殖可能な無性生殖生物の方が一体でより多くの機能を有しているから、生殖側面では高等生物なのではないかと考える。

 

では、何故有性生殖をする生物種である人間や鳥類、魚類などは雌雄一対に性別を分ける必要があったのか。分ける事でどのようなメリットが生じるのか。

これは種の生存という観点から見ればシンプルな解が考えられる。

 

無性生殖つまりは個体の分裂と有性生殖つまりは受精・出産で得られる新しい個体に注目しよう。

 

この個体は何が違うだろうか。

 

考えらえる解は、「情報量」「変異可能性」である。

無性生殖で生じる個体は親となる個体のクローンであり持っている情報量は親子同一だ。一卵性の双子はそれに近い。またドリーと呼ばれる羊が過去に産まれた。

 

これも親と同一の情報量を持っており、言うなれば目も鼻も耳も同じ個体が違う時間帯で存在するということだ。これは多様性とは真逆の単一性とでも言うべきものの形だろう。あなたと同じ顔、形の人が親であり友人であり子であり、という世界を想像して欲しい。

 

それに対して、有性生殖の場合親となる雌雄それぞれの情報を子は受け継ぐことになる。無性生殖に比べて個体が持つ情報量は多くなる。また産まれた子供でも双子でない場合は受け継がれる情報に違いが生じる。これが単一性ではなく「多様性」の源泉だ。子は親と似ていることがあれど、全く同一の成長を遂げることは無い。生き写しのような事もあるが、それは稀で容姿以外の所で違いが出る。

 

ここで二つの違いが及ぼす重要な事は種に影響があるようなアクシデントがあった時に顕著にみられる。

 

この続きはまた明日。